初心忘るべからず。

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今週は、本当に初心に返る様な貴重な経験をすることが出来ました。昨日、世界のジャズベーシストでありますDave Hollandさんと初めて共演しました。

 

リハーサルでは1音のミス、リズムが少し違うだけで止めては、「こんなリズムも出来ないんだ。やる気があるのか。」と何度も怒られてしまい、久々にリハーサル終わり帰ってから悔しくて涙が出る経験をしました。

 

6年前、初めて仙台を出て神戸に引っ越して、古谷先生にくっついては、プロの現場に参加させてもらっていたことを思い出しました。いつもリハーサルや本番中にも出来ないと本気で怒鳴って怒られては、家に帰ってから悔しくて涙を流し「いずれ絶対上手くなって見返してやる」って思って毎日夜中に24時間のスタジオにこもって夜通し練習していた時のことを鮮明に思い出しました。

 

リハーサルの翌日は、悔しくて朝から夜までずっと練習して「次のリハーサルは100%決めてやる、絶対何も言われないくらい完璧に仕上げていく」そんな熱い気持ちでいっぱいでした。

 

しかしリハーサル中に、Daveさんが他のプレイヤーと少し言い合いになった時、一度だけ悲しい顔をしたのが今でもすごい頭に残っています。

 

「最近のミュージシャンは、ハングリー精神が足りない。何でもっと一つのチャンスや機会を大切にしないんだ。」

 古谷先生に怒られながらやっていた頃から6年も経って、あの時の「絶対上手くなってやる」という気持ちが薄れていたのが本当に心から痛感しました。

 

いよいよ本番。もうあとはやるしかないそれくらい満足するまで練習して臨みました。正直内容は、反省する箇所もたくさんありますが最後に「駿、ありがとう。とても熱いソロだった。」と言ってくれました。本当にこの1週間で初心に返る気持ちで、この熱い気持ちを絶対に忘れてはいけないと思いました。

 

8月のコンサートBEBOP EXPRESS vol.3では今回の経験を活かし、熱い演奏をお届け出来るよう頑張っていきますのでぜひ見に来て頂けたら嬉しいです。よろしくお願い致します。(河北新報さんでご掲載頂きました!本当にありがとうございます!)

 

最後までお読み頂きましてありがとうございました。次回のブログもよろしくお願い致します。